2016年3月20日日曜日

音楽ライブ+トークイベント:アサダワタル(日常編集家) ×イシワタマリ(山山アートセンター)/何気ない暮らしに埋もれる「音楽」を掬いあげよう



◇音楽ライブ+トークイベント◇
アサダワタル(日常編集家) ×イシワタマリ(山山アートセンター)/何気ない暮らしに埋もれる「音楽」を掬いあげよう
◇2,000円/1ドリンク付 
※中学生〜10代の若者は500円引
※小学生以下入場無料
◇要予約:0773-22-1809、yanagimachi2015@gmail.com(柳町)/定員40名(メールよりも電話予約が優先される場合があります)
日本全国各地を飛び回り、生き方や働き方そのものを「表現」として追求するミュージシャン/作家、自称「日常編集家」のアサダワタルを、このたび、このあたり(京都府福知山)にお迎えします。ギター弾き語りを中心とするアサダの音楽を、イシワタマリが色とかたちに変換してその場で描き留めたあと、ふたりがお互いの表現やその活動について、質問したりされたりします。
チューニング、リハーサル、メトロノームの音。雨の音、遠雷、風、子どもの声。それらの音と渾然一体となりながら「曲」が聴こえてくる新譜CD『歌景、記譜、大和川レコード』(路地と暮らし社/2015年12月)では、「曲」とは、「音楽」とは何か、という認識が揺るがされます。

今回のライブの主役は、「れっきとした音楽を静かに鑑賞できる有識者たち(?)」ではありません。主役はむしろ、自由に退屈してぐずり出したり窓の外をぼんやり眺めていたかと思えば突然音に乗って踊ったり笑ったりしてしまう、そんな、場の空気を敏感に感じ取らずにいられない子どもたちです。毎日をきちんと上手にやり過ごせる大人たち、実はやり過ごせていないけれど大人のふりをしている大人たちも、そこに居合わせてほしいと思います。そして、誰しもかつては子どもであったことを思い出しながら、何気ない暮らしに埋もれる「音楽」を掬いあげるきっかけをつかむことができれば。

※ふだん「静かな場所」や「文化的な催し」に抵抗のある方にも気兼ねなく参加していただきたいと考えています。ただし、会場の構造上、走り回るなどは危険ですので、お子様の参加については保護者の方の責任でご判断いただく必要があります。
お問い合わせはお気軽に→yamayama.art@gmail.com(山山アートセンター)

※4月15日(金)〜30日(土)まで、柳町2階ギャラリースペース(LOOW企画展内)にて、アサダワタル書籍とCD販売、イシワタマリ絵画作品の展示と公開制作をはじめ、「山山アートセンター」の活動紹介を行っています。
山山アートセンターは、このあたり(福知山+周辺市町村)在住の20代〜80代の男女+乳幼児たちが、お互いの暮らしに風を吹かせあいながら繰り広げる謎の何かです。


「弱さ」や「裏切り」や「別離」や「遭難」について、
その内なる「揺らぎ」を完全に捨て去ることなく、
ただし希望の方向へと「転轍」する。
かつての鉄道係員が手動でしていたように、
想像のレバーで、僕はそれをできないだろうか。
ーアサダワタル『表現のたね』(モ*クシュラ)よりー




◇アサダワタル:

1979 年大阪生まれ。ミュージシャン、作家。音楽と言葉を駆使して、何気ない暮らしに埋もれる「表現」 に光をあてる、自称 “日常編集家”。2003 年以降、サウンドユニット「SjQ」(HEADZ/cubicmusic) のドラム担当と平行し て、ソロプロジェクト「大和川レコード」始動。2005 年に自主レーベルより 1stCD『選び採取れた日常』をリリース。2000年代以降は、全国各地で地域コミュニティに 関わるアートプロジェクトの企画演出や、小学校や福祉施設を舞台にした音楽ワークショップを実施す るなど、より日常生活に根ざした音楽活動に移行する。2010 年以降、これらの経験を踏まえて「表現と日常」をテーマにした一連の著作を発表。著書に『住み開き 家から始めるコミュニティ』(筑摩書 房)、『コミュニティ難民のススメ 表現と仕事のハザマにあること』(木楽舎)など。2015年、10年ぶりとなるソロCD『歌景、記譜、大和川レコード』(路地と暮らし社)を著書『表現のたね』(モ*クシュラ)と同時リリース。ソロ活動と並行して「SjQ++」のドラマーと して音楽、メディアアート双方のシーンでライブパフォーマンスを行ない、2013 年にアルス・エレクト ロニカ、サウンドアート・デジタルミュージック部門の準グランプリを受賞した。
http://kotoami.org/

◇イシワタマリ
1983年横浜生まれ、福知山三岳エリア在住。慶應義塾大学文学部で「スピリチュアリティにまつわる社会学」を、セツモードセミナーで絵画を学ぶ。ニューヨークで「アート」の存在を知り、スペイン北部バスクで1年間のレジデンス滞在ののち、2009年ベルリンWIRギャラリーで「イシワタビエンナーレ」を発足。以後、「2年にいちど何かやる」として、横浜でアートスペース・イシワタ邸の運営(2011〜2013)、冊子「ちとせ」の発行(2013)などを行う。結婚を機に移住した京都府福知山で2015年に「山山アートセンター」を発足。地域住民との関わりの中で、「このあたりのしんぶん」「このあたりのラジオ」「やまやま休憩室(毎週金曜14~17時半・三岳会館)」などの活動を行っている。www.mariishiwata.com

2016年3月15日火曜日